得体社は、出版社です。
れっきとした出版社だと、胸をはって言いたいところですが、そう言い切ってしまえるほどには体裁は整っていません。というのも、これまでにつくった本は、電子書籍が一冊のみ。自分の（翻訳した）本を自己出版しているに過ぎないからです。出版社というには無理があるのでは、と思われても仕方のないような、心もとない個人事業だというのが得体社の素顔です。
ろくに本をつくってないにもかかわらず、背伸びをして、出版社であると宣言するのは、やってみたい企画とか、翻訳したい本とか、つくりたい雑誌とかがあるからです。もちろん予算ができれば、印刷された、本物の本もつくりたい。
でも、それは今すぐにはできません。残念ながら、先立つものをあんまり持ち合わせておりませんし、そもそも出版にかんする知識もぜんぜん持ち合わせていません。どうやったら紙を綴じた本ができあがるのか、ということさえ知らないくらいです。それでも、当面のあいだは、予算のかからないやり方をあれこれ模索しながら、ひとまず電子書籍オンリーという形で、できることをやってみたいと考えています。